会社とオペとキモと私

| | コメント(0)
今レギュラーで手伝っている仕事はかっこよく言えば映像系のベンチャー会社。が、つまりは映像の何でも屋である。

打ち合わせブースには俺と某有名製薬会社の営業マン。プレビュー用の大型液晶テレビには直腸の手術風景が延々と映し出されている。これ、医者のセンセの研究結果を映像業者が教材に完パケたDVDなのだが、今度の学会の発表で再編種して使いたい、とのこと。右上にずっと乗っかってるテロップをキレイに消せないか?というオーダー。

最新刊の「闇金ウシジマ君」のエピソードでも出て来たが、病院付きの営業マンはホント辛そうだ。こんな風にセンセから無茶振りされるのも日常茶飯事らしい。

青い顔をしながら話す営業マンに同情しない訳でもないが、一旦乗っかってるテロップをキレいに消す事は技術的に不可能。元素材も持って来てはいるのだが、それはつまり完パケたDVDと全く同じ物をテロップのない状態に再構築するいうこと。編集の手がかりとなるEDLもないのでゼロから同じ物を作るに等しい。

1度しか使わない学会用の資料としてはそんな予算も時間も割けないだろう。

「まあ隠したい箇所に板(単色ベタ塗りの四角い画像)を乗っけて新しいテロップを入れてお茶を濁すしかないでしょうね。あとプレゼンに収まる様な尺に縮めたいとのことですが...。ぶっちゃけ予算はどちら持ちなんですか?」

「...あ、そのぉ、まあ先生に謝礼として×万くらいはお支払いする予定でして。その予算の中でしか都合がつなかくて...」

「んー、やはりそれくらいだと、オペレーション費用を考えると、編集カットは4〜5カ所にとどめるのがキモでしょうね」

ふとモニターを見ると、ズロロロ...と直腸が引きずりだされている映像。

「まさに、キモですね...」

ともっかいかぶせてみるが営業マンはニコリともしない。

コメントする

このブログ記事について

このページは、VJCOMICCUTが2008年10月29日 03:45に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「会社とネギとベンチマークと私」です。

次のブログ記事は「食い倒れ、酔いどれて、大阪」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。