武蔵野、最後の夜。すっかり荷物は横浜に運び終え、ガランとしてしまい、やたらと声の響くこの古巣。慰労会も予て家人と行きつけの店で呑んだ後、ほとんど徹夜で台所周りの梱包をやってくれた家人は家に着くなり昏倒。酔うと目が覚めてしまう僕はチューハイ片手に夜の武蔵野を徘徊。途中小雨が降り出すが、市民体育館の広場のベンチに腰掛けてしばしボンヤリ。
帽子に当たる雨粒の音、地面に当たる雨粒の音、木立、グラウンド...それぞれの距離と質感の違う音に耳を澄ます。やがて立ち上ってくる雨に濡れたアスファルトの匂い。
暗闇は目を凝らしてもハッキリ見える物はなく、自然と意識は時系列を超えて、あちらこちらに行き交う。
色んなことのあった10年、吉祥寺の暮らし。おおむね平和で、静かで、満ち足りた暮らし。ただただ感謝。そして雨脚は強くなり、しばしの感傷もそこで途切れる。明日までの仮の宿、その家路を急ぐ。まあ、人の感傷的な話はツマらんものだな。
本日VJ's bar、軽く営業しています。
場所は事情によりまた非公開となりましたが、例の恵比寿某所。9月29日、19時ヨリです。
場所が分からない方はtoraremix2002@ezweb.ne.jpまでご一報ください。